東京都交響楽団第874回定期演奏会Aシリーズ

東京都交響楽団第874回定期演奏会Aシリーズ
2019年3月26日  19時00分 東京文化会館
エリアフ・インバル(指揮) 東京都交響楽団
ガブリエル・リプキン(チェロ)

ブラームス:悲劇的序曲作品81
ブロッホ:ヘブライ狂詩曲《シェロモ》
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47

 ブラームスはインバルらしい引き締まった演奏でしたが暖色系の色彩も。

 次いでのブロッホ、シェロモとはソロモン王のこと。リプキンとインバルが共感のこもった演奏を繰り広げます。かといって没入しすぎることなく、本質を明らかにします。知と情のバランスのとれた素晴らしい演奏でした。

 休憩時間、文化会館男性トイレはトイレ行列。20世紀の大編成の硬い曲の演奏が得意な都響ですが、この日も期待を違えませんでした。硬質の弦楽器群の統一された音色、技術音色とも楽しめる木管楽器、底光りのする金管、切れ味のいい打楽器などブラボーの一言です。
 コンサートマスターは矢部達哉氏。

 第1楽章の緊迫感、苦み走った第2楽章、常に緊張感のある第3楽章、そして終楽章の緊張を解かれたような、でも何かに引っ張られているような盛り上がり、見事でした。妙な強調のないインバルらしいいい演奏でした。でも好々爺になったのですかね。

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