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クラシック音楽、ラグビー、それから・・・

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クラシック音楽のコンサートやCDの感想、ラグビーその他スポーツ観戦記録、夏目漱石のことなど思ったことを徒然なるままに。
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東京都交響楽団第プロムナードコンサートNo.373

2017/06/26 00:07
東京都交響楽団第プロムナードコンサートNo.373
2017年6月25日 東京オペラシティ 19時00分 
大野和士 (指揮) 東京都交響楽団
シュテファン・ドール(ホルン)
ゲーゼ:交響曲第4番変ロ長調作品20
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲《展覧会の絵》


 日本とデンマーク国交150年とのことで、生誕200年のゲーゼの交響曲から。誠実な心のこもった演奏でした。曲は民族色を抑え、小型メンデルスゾーン、シューマンといったところです。しかし後のニールセンに繋がったことは間違いないでしょう。

 次いでのホルン協奏曲BPOの首席、言うまでもありません。ラクラクと奏します。力強い
演奏で都響も引っ張られます。アンコールはメシアンの峡谷から星たちへより第6曲《恒星の呼び声》です。人間技と思えません。

 後半はこのコンビにピッタリの曲です。やはり最初からトランペットが堂々と、気負いなく歌います。管楽器や打楽器の各パートの名技、特に金管の底光りするような音と力強さ、重厚で華やかな弦楽器。賑々しくない上野の(今日は初台ですが)国立博物館や西洋美術館の常設展(派手な宣伝はしないが充実した内容です)を見ている趣の演奏でした。
 コンサートマスターは矢部達哉氏。
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山形交響楽団さくらんぼコンサート2017東京公演

2017/06/23 01:46
山形交響楽団さくらんぼコンサート2017東京公演
2017年6月22日 東京オペラシティ 19時00分 
飯森範親 (指揮) 山形交響楽団
横山幸雄(ピアノ)
サリエリ:歌劇「ファルスタッフ」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73《皇帝》
モーツアルト:交響曲第40番ト短調K.550


 前回はいい印象のなかったこのコンビ。今回見極めようと。飯森のプレトークでナチュラルホルンを使うと。
サリエリ、全曲を聞いてヴェルディと比較したいなと。次いでベートーヴェン、ひと月の間に2回も皇帝を聴けるとは、ナチュラルホルン始め山形交響楽団の古雅な音色と横山のオーソドックスで力強い演奏でした。

 最後の40番、これも古雅な音色が生きていました。プレトークで飯森が「都会のようにアクセクしない山形の良さ云々」と言っていましたが、貴重に熟成された演奏でした。

 アンコールはモーツアルト交響曲第31番「パリ」より第3楽章
 来年も。
 
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コンチェルト・イタリアーノ スペシャルアンサンブル

2017/06/08 23:29
コンチェルト・イタリアーノ スペシャルアンサンブル
2017年6月8日 ヤマハホール 19時
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)
モニカ・ピッチニーニ(ソプラノ)
アンナ・シンボリ(ソプラノ)
ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(テオルボ)
クレイグ・マルキテッリ(テオルボ)

モンテヴェルディ:優しい心と恋の炎 あの高慢なまなざし、
         苦しみが甘美の者なら ああ、お前は何と愛らしいのか
カプスベルガー:ラルペッジャータ、パッサカリア
モンテヴェルディ:それは本当なのか、私はとても愛らしい羊飼いの少女
モンテヴェルディ:甘美な光で おお、燃えさかる炎
フレスコバルディ:パッサカリアによる100のパルティータ
モンテヴェルディ:恋文 ああ、恋人はどこに
         おお、私は傷つき倒れる 西風(春の風)が戻り


 古楽シリーズ、新橋で下車し初めてのヤマハホールへ。落ち着いたいいホールです。そして銀座。心が安らぎます。
 
 私には古楽は他流試合なので、ほかの演奏との比較はできません。モンテヴェルディの詩の内容は失恋ものですが、こうも淡々と歌われると過去の傷が蘇るより癒されます。輪郭のはっきりした美しい音色の二人です。
そして初めてみるテオルボです。へー、という感じです。心の隅に残る演奏でした。リナルド・アレッサンドリーニのチェンバロも堅実です。

 心が洗われるい演奏会でした。苦しくても裏切らないのは音楽だと改めて思いました。 



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タリス・スコラーズ

2017/06/07 01:05
タリス・スコラーズ
2017年6月5日 東京オペラシティ 19時
ピーター・フィリップス(指揮)タリス・スコラーズ
トマス・タリス:ミサ曲「おさな子われらに生まれ」
ウィリアム・バード:めでたし、真実なる御体
          義人らの魂は
          聖所にて至高なる主を賛美もて祝え
グレゴリオ・アレグリ:ミゼレーレ
クラウディオ・モンテヴェルディ:無伴奏による4声のミサ曲(1650)
ジョバンニ・ピエロルイジ・ダ・パレストリーナ:しもべらよ、主をあたえよ


 いつもとは違う他流試合。通であるという雰囲気醸し出す人もいれば、意外と開演前のステージ写真を撮ったり、曲の合間にゴソゴソ。

 素晴らしい空間でした。特にグレゴリオ・アレグリのミゼレーレ。ステージと二階席左奥と1階に、壁関右手の歌手たち。信じられない響き。世俗の雑事や人間関係が吹っ飛んでしまいます。
 
 他の曲のポリフォニーも明快です。人里離れた非人情の世界。いつまでもこの空間にいたいところですが、仕事の影が頭のなかにちらり。
 アンコールはモンテヴェルディのカンターテ・ドミノ、ロッティの十字架にかけられて(10声)でした。
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東京都交響楽団第832回定期演奏会Cシリーズ

2017/05/22 00:25
東京都交響楽団第832回定期演奏会Cシリーズ
2017年5月21日 東京芸術劇場 14時00分 
マーティン・ブラビンズ (指揮) 東京都交響楽団
三浦文彰(ヴァイオリン)
半田美和子(ソプラノ)
女声合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:冨平恭平
エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61
R.V.W.:南極交響曲(交響曲第7番)

 2回連続のオールイギリス音楽、それも悪くても8割の入り。驚きました。もう一つは前回と違いコントラバスがステージの下手に。
 
 まずはエルガー。憧れの想いの女性のアリス・シュツワート=ワートリーへのあこがれに満ちた幸せな曲です。50前後のオジサンの想いを三浦が表現できるのかとの不安がありましたが、(そもそも)初録音は16歳のメニューインでした。煌びやかでもなく、強大音ではない三浦が落ち着いた音色と着実な演奏で表現しました。ブラビンズや都響もやや暗い音色でサポートします。エルガーの想いを表出した見事な演奏でした。

 後半は南極交響曲です。もちろん犬が関係しているわけではありません。スコット隊の希望と無念を表現しています。ブラビンズは冒頭から、まさに共感に満ちた指揮をします。未知の地へ行く不安と驚き、絶望。苦しい気持ちの処理。一音一音を大切にブラビンズは指揮します。都響もやや暗い渋い音色で演奏して行きます。解りやすい演奏でした。弦の統一感、魅力的なソロ。コンサートマスターは矢部達哉氏。
半田氏はオルガン横からの独唱、合唱団と共にいい演奏です。

 気持ちのいい午後になりました。

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METライブビューイング2016-17「エフゲニー・オネーギン」

2017/05/20 20:03
METライブビューイング2016-17
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」(2017年4月22日現地上演)
2017年5月20日  MOVIXさいたま

エフゲニー・オネーギン:ペーター・マッテイ(バリトン)
タチヤーナ:アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
レンスキー:アレクセイ・ドルゴフ(テノール)
オリガ:エレーナ・マクシモア(メゾソプラノ)

ロビン・ティチアーティ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
メトロポリタン歌劇場バレエ団
演出:デボラ・ワーナー
解説:R.フレミング

 演出は前回と同じ。でも「エフゲニー・オネーギン」がオペラ史上の傑作であること、第3幕のオネーギンんとタチヤーナの別れの場面、プーシキンの原作の奥深さを改めました。

 会し過去を悔やみ新たな出発を提案するが、タチヤーナは愛を表現するものの、「結婚している。」とお断り。しかしそうでしょうか。
 その前にお互い名前を他人から聞いた瞬間、休止の時間がわずかに現れます。そして「幸せはすぐそばにあったのに。」と後悔します。「結婚している。」というのは自分への言い訳のようです。

 ネトレプコの力強い歌唱と演技力は相変わらず、ペーター・マッテイのビロードような声、一本気なレンスキーのアレクセイ・ドルゴフ、好演でした。

 指揮のロビン・ティチアーティ、可もなし不可もなしといったところです。オーケストラもいつものように安定。
ネトレプコ相手では解説はR.フレミングクラスしか太刀打ちできないでしょう。軽妙で気の利いた質問、進行は相変わらずです。
それにしてもバレエ見事です。
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東京フィルハーモニー交響楽団第109回東京オペラシティ定期シリーズ

2017/05/20 09:39
東京フィルハーモニー交響楽団第109回東京オペラシティ定期シリーズ
2017年5月19日 東京オペラシティ 19時00分 
アンドレア・バッティストーニ (指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団
ヴェルディ:歌劇「オテロ」第3幕より舞曲
ザンドナーイ:歌劇「ロメオとジュリエット」より舞曲
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」


 最初のヴェルディは9月の「オテロ」の前哨戦でしょう。アレアレ、という間に終わってしましました。次いでのザンドナーイ、初めて聴く曲ですが、後半になりバッティストーニの劇性が発揮されました。

 そして春の祭典。期待大だったので、ガッカリでした。プログラムのバッティストーニの寄稿を要約すると「無数の組み合わせの歌手から歌手へ素材が渡される」と。その通りの演奏でしたが、この曲のワクワクするリズム感がなく、鋭敏な感覚も鈍っています。残念ながら東フィルも弦、管ともとてもバッティストーニの思惑を表現できません。
 短いプログラムのためかアンコールに外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」より「八木節」。熱気に満ちた演奏でしたが、最初の拍子木で観客から笑いが・・。驚きました。
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東京都交響楽団第831回定期演奏会Bシリーズ

2017/05/17 02:15
東京都交響楽団第831回定期演奏会Bシリーズ
2017年5月16日 東京オペラシティ 19時00分 
マーティン・ブラビンズ (指揮) 東京都交響楽団
スティーブン・オズボーン(ピアノ)
バターワース:青柳の堤
ティペット:ピアノ協奏曲(1955)日本初演
R.V.W.:ロンドン(交響曲第2番)(1920年版)


 会社から出ようかと思ったら、アホな電話、まあ現場をわかっていない机上の空論を述べる、アホな人からの指令を伝える電話。現状も法律も解っていない、かき乱すだけ。何のとりえもない人が現場を指示しようとする。彼らの役目は判を押すだけと解っていないのだろうか。
そんな気分の中オペラシティへ。

 実演では初めてのバターワース。ややくすんだ弦の音色と、広田氏のオーボエが最高です。こんないい世界に浸れたらと。この一曲でアホな人たちのことを忘れました。

 ついでをのピアノ協奏曲、何と日本初演です。いつもより機嫌のいいティペットといったところでしょうか。オズボーンも舞い上がったようなティペットをうまく表現していました。第2楽章での木管の対話ホレボレしました。

 後半はR.V.W.。第1楽章は私たちが思い浮かべるやや暗いながら活気あるロンドン。第2楽章の叙情性、特に客演の名フィル石橋氏のヴィオラの見事なこと。第3,、第4楽章の品お言い盛り上がり、好調な各パートを生かした。マーティン・ブラビンズの品のいい指揮と演奏でした。
コンサートマスターは山本友恵氏。
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METライブビューイング2016-17「イドメネオ」

2017/05/08 00:16
METライブビューイング2016-17
モーツアルト:歌劇「イドメネオ」(2017年3月25日現地上演)
2017年5月7日  MOVIXさいたま

イドメネオ:マシュー・ポレンザーニ(テノール)
イダマンテ:アリス・クート(メゾソプラノ)
イリア:ネイディーン・シエラ(ソプラノ)
エレットラ:エルザ・ヴァン・デン・ヒ―ヴァ―(ソプラノ)

ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
演出:ジャン=ピエール・ポネル
解説:E.オーウェンズ

 METライブビューイングを見始めてから、最も満足のいかない演奏でした。
 レヴァインの今までの功績は認めるにしても、演奏は平板で起伏に欠けます。しかも1988年のジェシー・ノーマンやキャスリーン・バトルとのリハーサル風景を延々と流す、そして幕間のE.オーウェンズの的を得ない数々の質問。

 主役級の4人の歌唱は楽しめました。特にエレットラのエルザ・ヴァン・デン・ヒ―ヴァ―は出色です。その他の歌手や合唱団も魅力的で問題ありません。

 演出は石の階段のある広間に人が集まり、奥の壁が海神の顔に変わったりと、ジャン=ピエール・ポネルのものです。
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アヴィ・アヴィタル&ヴェニス・バロック・オーケストラ

2017/04/26 00:33
アヴィ・アヴィタル&ヴェニス・バロック・オーケストラ
2017年4月25日 浜離宮朝日ホール
ヴェニス・バロック・オーケストラ
ジャンピエロ・ザノッコ(コンサートマスター)
アヴィ・アヴィタル(マンドリン)
アンナ・フューセック(リコーダー)
ロカテッリ:コンチェルト・グロッソハ短調作品1、n.11
ヴィヴァルディ:リュート協奏曲ニ長調RV93
エイヴィソン:ドメニコ・スカルラッティのソナタに基づく「12のコンチェルトグロッソ」より第3番ニ短調
ヴィヴァルディ:2つのマンドリンのための協奏曲ト長調RV532
ロカテッリ:6つの劇場風序曲作品4より第4番ト長調
ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲ハ長調RV425
パオジェッロ:マンドリン協奏曲変ホ長調
ヴィヴァルディ:協奏曲《四季》より「夏」ト短調RV315


 古楽も聴いてみよう、ということで今回は第一弾。弾といえばコンサートへ出かける前、同僚が、こんな状況なら日本は再軍備必要と御力説、二十歳前後の息子さんが二人いながら、徴兵されること考えないのかなと。一気に暗い世の中になってしまった、と思いつつ会場へ。

 普段は日本のオーケストラなので、久々の他流試合です。自己主張が少なそうな顔の人が多く年齢層も若いかなと。ところが例の最前列に開演直前に座る男が出現。白けました。

 でも演奏が始まると、質のいいキャンティのような音を出す上品で活気のあるオーケストラに別世界へ。個々の曲への感想は書きませんがリュート協奏曲からアヴィタル登場。2つのマンドリンのための協奏曲の相棒はリコーダーのアンナ・フューセックです。見事な掛け合いでした。
後半はアヴィタルがさらに活躍。活き活きと自分の手のようにマンドリンを演奏します。ところで最後の「夏」、マンドリンだと一瞬古賀政男風。
アンコールはヴィヴァルディのリコーダー協奏曲ハ長調RV443より第2楽章少し落涙、もう一つ独奏でブチミス(ブルガリアの伝承曲)超絶技巧でした。
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東京都交響楽団第830回定期演奏会Cシリーズ

2017/04/22 20:34
東京都交響楽団第830回定期演奏会Cシリーズ
2017年4月22日 東京芸術劇場 14時00分 
アラン・ギルバート (指揮) 東京都交響楽団
イノン・バルナタン(ピアノ)
ベートーヴェン:劇付随音楽《エグモント》序曲作品84
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲作品43
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55《英雄》

 まずはC定期の高齢者の多いのは相変わらずです。演奏中でもあちこちでプログラムをめくる音・・・。
エグモントは予想通り劇的な演奏。特に終盤の追い上げ。
 次いではラフマニノフです。バルナタンは強音や技巧を特徴にしない地味なピアニストです。そのためピアノのパートもある管弦楽曲といった趣です。有名な第18変奏をやたらとべったりとしないのがいいです。アンコール1曲。

 後半の英雄、たぶん14-12-10-8-6の編成。古典的な風格を保った演奏でした。伝統的なスーツとネクタイを着け、奇をてらいません。第1楽章の古典的なたたずまい、第2楽章での型崩れせずお涙頂戴にならない悲しみ。第3,4楽章でもシャキッとしています。正統的な演奏がかえって新鮮です。同じ作曲家の7番やマーラー5番のような劇性を強調する訳でもなく。
 しかし終わってみるとなるほど、曲の構築を明らかにし、自分の頭もすっきりした演奏会でした。
都響は柔らかくでほの暗い弦、管楽器の魅力的なソロなどさすがです。
 コンサートマスターは矢部達哉氏。

 次はいつアラン・ギルバートが聴けるやら。
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東京都交響楽団第829回定期演奏会Bシリーズ

2017/04/18 23:34
東京都交響楽団第829回定期演奏会Bシリーズ
2017年4月18日 東京オペラシティ 19時00分 
アラン・ギルバート (指揮) 東京都交響楽団
リーラ・ジョセフォウィッツ(ピアノ)
ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロア」
ジョン・アダムス:シェヘラザード.2−ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲
         (2014)(日本初演)


 昨日と同じ。マ・メール・ロアはいつくしむような演奏。
 シェヘラザード.2で都響の合奏力に驚嘆。ただツィンバロンが用いられる意味がよく分からないところです。
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東京都交響楽団第828回定期演奏会Aシリーズ

2017/04/18 01:44
東京都交響楽団第828回定期演奏会Aシリーズ
2017年4月17日 東京文化会館 19時00分 
アラン・ギルバート (指揮) 東京都交響楽団
リーラ・ジョセフォウィッツヴァイオリン)
ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロア」
ジョン・アダムス:シェヘラザード.2−ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲
         (2014)(日本初演)

 まずは静かで美しいマ・メール・ロアです。前奏曲から終曲までややくすんだ音色の都響がいつくしむように奏でます。いつものことながら弦楽器の統一感、管楽器の引き込まれるソロの魅力、充分堪能できました。平和な王女の話です。
 
 後半のシェヘラザード.2、アラブに世界で男性の抑圧のもと自由が保障されていない女性たちを開放するアラブ、というより全世界のそういった境遇の女性を開放するのが主題でしょう。第1楽章は狂信者たちに追われる聡明な女性、第2楽章「はるかなる欲望」この楽章は意味がよく解りません。第3楽章は髭をたくわえた男たちが議論して有罪判決。。オーケストラが死刑を宣告。終楽章は脱出し飛翔、聖域へ。激しい音楽でなく静かに脱出。マ・メール・ロアの平和な音楽と対照的です。
 もう少し激しい音楽かと思っていましたが静かで淡々としていました。

 リーラ・ジョセフォウィッツは主役に没入し、アラン・ギルバートも落ち着いて都響をこんとろーるします。いつもよりやや暗いくすんだ音色での弦、魅力あるソロの管打楽器でした。
 コンサートマスターは四方恭子氏。ツィンバロン生瀬まゆみさん。

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新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会ルビー第6回

2017/04/15 02:45
新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会ルビー第6回
2017年4月14日 トリフォニーホール 14時00分 
ペドロ・アルフテル(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
鈴木大介(ギター)
井上雅人(バリトン) 
アルフテル:グラン・カナリア島の鐘
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
ヒナステラ:エスタンシア作品8(バレエ全曲版)

 なぜか惹かれこのコンサートへ。
 アルフテルの曲は創立100周年のグラン・カナリア島の議会を祝うために作曲されたもの。勇ましい曲でなくおそらくグラン・カナリア島の海のにおいのする曲です。ヨーロッパらしいいいセンスの曲です。

 次いでのアランフェス協奏曲。鈴木、アルフテルとも気負うことなく、また第2楽章で情緒に浸かりすぎることなく、淡々と進みます。昼に聴くにはもってこいの演奏でした。

 エスタンシアは踊りという意味。元々バレエ音楽でというと、この曲の状況がわかりますが・・・。まずは第1場夜明け、曲の明るさとは裏腹に眠れない男の苦しい台詞が入ります。第2場朝で小麦の踊り。そして昼がなく第3場夕暮れ、井上の陽気さの中に隠れたつらい男の歌唱が入ります。第4場ノクターン子羊の悲しい話です。第5場は夜明け、そしておしまいの踊り。最後は熱狂的な踊りで終わります。打楽器奏者の体を動かしたノリノリが盛り上げます。悲しい内容ですが、陽気な踊りで紛らわす奥行きのある傑作です。
アルフテルも熱狂しすぎることなく、淡々と進めます。これが最近のスペインの指揮者の普通の感覚なのでしょう。
 新日本フィルも妙に張り切りすぎず淡々とした演奏です。井上の語りと歌唱も内容を充分に伝える魅力あるものでした。
 コンサートマスターは豊嶋泰嗣氏。
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東京春祭 合唱の芸術シリーズ vol.4

2017/04/09 21:31
東京春祭 合唱の芸術シリーズ vol.4
2017年4月9日 東京文化会館 15時00分 
ウルフ・シルマー (指揮) 東京都交響楽団
オレート・トカール(ソプラノ)
ウォリス・ジュンタ(メゾ・ソプラノ)
パトリック・フォーゲル(テノール)
ペーター・シェーネ(バリトン)
東京オペラシンガーズ
マティアス・ブラウアー・宮松重紀
シューベルト:水上の精霊の歌D714
シューベルト(ウェーベルン編):6つのドイツ舞曲D820
シューベルト:ミサ曲第6番変ホ長調D950

 久々に名前を聞くウルフ・シルマー。典型的なカペルマイスター、シューベルトを日常として普通に感じる、3曲とも日常の演奏でした。

 というより今回は東京オペラシンガーズのための演奏会でした。絶叫はせず、猫なで声も使わず日常の声で、シルマーの普通に応えた見事な合唱でした。
 独唱者たちも普通です。

 今日の都響は弦は渋めでしたが、珍しくヴァイオリン群に音の統一感が感じられませんでした。管楽器のソロが活躍する場面も少なく都響にとっては普通ではない感じでした。とはいっても充分満足できる演奏です。
コンサートマスターは山本重久氏。
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METライブビューイング2016-17「椿姫」

2017/04/09 01:05
METライブビューイング2016-17
ヴェルディ:歌劇「椿姫」(2017年3月11日現地上演)
2017年4月8日  MOVIXさいたま

ヴィオレッタ・ヴァレリー:ソニア・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
アルフレード・ジェルモン:マイケル・ファビアーノ(テノール)
ジョルジョ・ジェルモン:トーマス・ハンプソン(バリトン)

二コラ・ルイゾッティ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
メトロポリタン歌劇場バレエ団
演出:ヴィリー・デッカー
解説:I.レナード

 いつ見ても思いますが、確かにヴィオレッタは遊び人で、純粋なアルフレードを誘惑します。親父の別れ話を受け入れ、善人ぶります。一方で善人ぶった親父は娘のためにアルフレードと別れてほしいと。娘のためというのも、作り話かもしれません。世の中は仮面を被った人間同士の付き合いで成り立ち、自身は仮面と本当の顔の間で苦しみが生じるのかと。私自身は仮面と素の顔が近い人、大好きです。

 ソニア・ヨンチェヴァの張りと伸びのある美声、アルフレードの弱々しさを感じさせる歌唱、親父の善人ぶり、見事でした。

 ヴィリー・デッカーへのインタビューによると、舞踊を考え半円形の舞台構造に、時計はヴィオレッタの人生の残り時間を表すと。デッカー自身の言葉ではないけれど、医師は死神であると。ヴィオレッタが死を考えるときには登場します。納得のいく演出でした。ヴィオレッタが遊び人の時は赤い衣装と赤い椅子、アルフレードと同居のの時は下着まがいの白い衣装と花柄の模様の覆いで覆われた椅子。ところが親父の登場で衣装は赤くなり、花柄の覆いは取り外されていきます。終幕ではヴィオレッタとアルフレードは遊び人たちの嘲笑の話題、猿に似た仮面を被っています。

 METのオーケストラはいつものように秀逸、ルイゾッティは自己を主張せず歌手に存分に歌わせていました。

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都響スペシャル「シェイクスピア賛」

2017/03/26 21:33
都響スペシャル「シェイクスピア賛」
2017年3月26日 東京オペラシティ 14時00分 
大野和士 (指揮) 東京都交響楽団
アマンダ・ウッドベリー(ソプラノ)
チャイコフスキー:交響的幻想曲「テンペスト」作品18
トマ:歌劇「ハムレット」より「私も仲間に入れてください」(オフィーリア狂乱の場)
プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より-大野和士セレクション-

 夏目漱石賛なら仲間に入れるのでしょうが、シェイクスピア賛では仲間に入れません。今回は都響のパワー全開、今年度の締めくくりといった趣でした。

 最初のチャイコフスキー、嵐や愛、海の描写が見事でです。
 次いでのトマ、アマンダ・ウッドベリー、声に張りがあり高音も見事です。でもまだまだこれからといったソプラノです。

 後半のプロコフィエフまさにパワー全開、明るい弦、個々が魅力的な管楽器、打楽器のソロ奏者たち。特に「タイボルトの死」の精密さ、金管のパワー、オーケストラの切れ味見事でした。他の8曲も物語を彷彿とさせる、またわざとらしくない、見事な演奏でした。
コンサートマスターは四方恭子氏。

 また4月からよろしく、といったコンサートでした。
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東京都交響楽団第827回定期演奏会Aシリーズ

2017/03/21 23:50
東京都交響楽団第827回定期演奏会Aシリーズ
2017年3月21日 東京文化会館 19時00分 
大野和士 (指揮) 東京都交響楽団
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15
ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98


 足が地に着いた伝統的なブラームスの協奏曲でした。ヴラダーは強大音や派手な技巧を見せるわけではありません。まさに日常のブラームスです。第2楽章は残念ながら夢の中、しかし終楽章の品のいい盛り上がり、アンコールはリストのコンソレーション第3番変二長調。こんなに慰められる音楽あれば行けてゆけるなと。

 次いではブラームス4番、私とほぼ同世代の大野和士、まさか人生の黄昏を表現するまいと思っていましたが、やはりその通りでした。毎日つらいこと、力を振り絞らなければならないことの連続です。浪花節的でない、力強く堅固なブラームス4番でした。同世代として大いに共感できました。
 弦はいつもの明るさ、そして惚れ惚れする管楽器のソロ。打楽器は久一さんに大きな拍手です。コンサートマスターは矢部達哉氏。

 第1Vnとヴィオラの引退楽員に花束が。この人たちが今の華やかな都響の礎を築いてきたのだなと、感慨ひとしおでした。
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名古屋フィルハーモニー交響楽団東京特別公演

2017/03/20 22:24
名古屋フィルハーモニー交響楽団東京特別公演
2017年3月20日 東京オペラシティ 15時00分 
小泉和裕 (指揮)  名古屋フィルハーモニー交響楽団
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調[ハース版]


 都響でのブルックナーが肩に力を入れない自然体だったのに比べ、今回は声高に主張して行きます。でも決して嫌味になりません。しかし宗教的な恍惚感や突っ張った感じとは無縁で、やはり日本人のブルックナーを感じます。特に第3楽章から終楽章の盛り上がりは見事でした。

 名古屋フィルも力演で応えます。時に第1,2Vnの明るくで艶やかな音色。ただ管楽器のソロがもう少し魅力的だったらなとも。コンサートマスターは後藤龍伸氏。

 20年前まで名古屋に住んでおり、私の音楽好きの拠点でした。演奏中にも名古屋の街の姿が目に浮かんできます。ロビーに愛知文化講堂や名古屋市民会館の写真があり感慨に浸っていました。
オーケストラからは当時と変わらぬ活気ある待ちの姿が浮かんできました。
 やはり何度も聴きたい、個性のあるオーケストラです。
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METライブビューイング2016-17「ルサルカ」

2017/03/19 00:22
METライブビューイング2016-17
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」(2017年2月25日現地上演)
2017年3月18日  MOVIXさいたま

ルサルカ:ディクリスティーヌ・オポライス(ソプラノ)
王子:ブランドン・ジョヴァノヴィッチ(テノール)
水の精ヴォドニク:エリック・オーウェンズ(バスバリトン)
イェジババ::ジェイミー・バートン(メゾソプラノ)

マーク・エルダー(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
演出:メアリー・ジマーマン
解説:M.ポレンザーニ

 R.フレミングが主役の版もありましたが、今回は一新。オポライスの力強くかつ透明感のある歌唱が圧倒します。優柔不断な王子役のブランドン・ジョヴァノヴィッチもうまく性格を使い分けています。エリック・オーウェンズはいつもエリック・オーウェンズです。
 マーク・エルダーはネゼ=サガンのように分析的でなく全体の流れを重要視しし、例によりオーケストラも同様の傾向です。

 メアリー・ジマーマンの演出もオーソドックスですが、森の泉の情景や王子の城、黄色い花畑など、メリハリがあり美しい演出ですが、王子が死んでも自分は単独で水底へ沈んでしまいます。

 オンディーヌににた寓意的なこのオペラ、いい解釈が思い浮かびません。

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