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クラシック音楽、ラグビー、それから・・・

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クラシック音楽のコンサートやCDの感想、ラグビーその他スポーツ観戦記録、夏目漱石のことなど思ったことを徒然なるままに。
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都響スペシャル「シェイクスピア賛」

2017/03/26 21:33
都響スペシャル「シェイクスピア賛」
2017年3月26日 東京オペラシティ 14時00分 
大野和士 (指揮) 東京都交響楽団
アマンダ・ウッドベリー(ソプラノ)
チャイコフスキー:交響的幻想曲「テンペスト」作品18
トマ:歌劇「ハムレット」より「私も仲間に入れてください」(オフィーリア狂乱の場)
プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より-大野和士セレクション-

 夏目漱石賛なら仲間に入れるのでしょうが、シェイクスピア賛では仲間に入れません。今回は都響のパワー全開、今年度の締めくくりといった趣でした。

 最初のチャイコフスキー、嵐や愛、海の描写が見事でです。
 次いでのトマ、アマンダ・ウッドベリー、声に張りがあり高音も見事です。でもまだまだこれからといったソプラノです。

 後半のプロコフィエフまさにパワー全開、明るい弦、個々が魅力的な管楽器、打楽器のソロ奏者たち。特に「タイボルトの死」の精密さ、金管のパワー、オーケストラの切れ味見事でした。他の8曲も物語を彷彿とさせる、またわざとらしくない、見事な演奏でした。
コンサートマスターは四方恭子氏。

 また4月からよろしく、といったコンサートでした。
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東京都交響楽団第827回定期演奏会Aシリーズ

2017/03/21 23:50
東京都交響楽団第827回定期演奏会Aシリーズ
2017年3月21日 東京文化会館 19時00分 
大野和士 (指揮) 東京都交響楽団
シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15
ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98


 足が地に着いた伝統的なブラームスの協奏曲でした。ヴラダーは強大音や派手な技巧を見せるわけではありません。まさに日常のブラームスです。第2楽章は残念ながら夢の中、しかし終楽章の品のいい盛り上がり、アンコールはリストのコンソレーション第3番変二長調。こんなに慰められる音楽あれば行けてゆけるなと。

 次いではブラームス4番、私とほぼ同世代の大野和士、まさか人生の黄昏を表現するまいと思っていましたが、やはりその通りでした。毎日つらいこと、力を振り絞らなければならないことの連続です。浪花節的でない、力強く堅固なブラームス4番でした。同世代として大いに共感できました。
 弦はいつもの明るさ、そして惚れ惚れする管楽器のソロ。打楽器は久一さんに大きな拍手です。コンサートマスターは矢部達哉氏。

 第1Vnとヴィオラの引退楽員に花束が。この人たちが今の華やかな都響の礎を築いてきたのだなと、感慨ひとしおでした。
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名古屋フィルハーモニー交響楽団東京特別公演

2017/03/20 22:24
名古屋フィルハーモニー交響楽団東京特別公演
2017年3月20日 東京オペラシティ 15時00分 
小泉和裕 (指揮)  名古屋フィルハーモニー交響楽団
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調[ハース版]


 都響でのブルックナーが肩に力を入れない自然体だったのに比べ、今回は声高に主張して行きます。でも決して嫌味になりません。しかし宗教的な恍惚感や突っ張った感じとは無縁で、やはり日本人のブルックナーを感じます。特に第3楽章から終楽章の盛り上がりは見事でした。

 名古屋フィルも力演で応えます。時に第1,2Vnの明るくで艶やかな音色。ただ管楽器のソロがもう少し魅力的だったらなとも。コンサートマスターは後藤龍伸氏。

 20年前まで名古屋に住んでおり、私の音楽好きの拠点でした。演奏中にも名古屋の街の姿が目に浮かんできます。ロビーに愛知文化講堂や名古屋市民会館の写真があり感慨に浸っていました。
オーケストラからは当時と変わらぬ活気ある待ちの姿が浮かんできました。
 やはり何度も聴きたい、個性のあるオーケストラです。
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METライブビューイング2016-17「ルサルカ」

2017/03/19 00:22
METライブビューイング2016-17
ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」(2017年2月25日現地上演)
2017年3月18日  MOVIXさいたま

ルサルカ:ディクリスティーヌ・オポライス(ソプラノ)
王子:ブランドン・ジョヴァノヴィッチ(テノール)
水の精ヴォドニク:エリック・オーウェンズ(バスバリトン)
イェジババ::ジェイミー・バートン(メゾソプラノ)

マーク・エルダー(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
演出:メアリー・ジマーマン
解説:M.ポレンザーニ

 R.フレミングが主役の版もありましたが、今回は一新。オポライスの力強くかつ透明感のある歌唱が圧倒します。優柔不断な王子役のブランドン・ジョヴァノヴィッチもうまく性格を使い分けています。エリック・オーウェンズはいつもエリック・オーウェンズです。
 マーク・エルダーはネゼ=サガンのように分析的でなく全体の流れを重要視しし、例によりオーケストラも同様の傾向です。

 メアリー・ジマーマンの演出もオーソドックスですが、森の泉の情景や王子の城、黄色い花畑など、メリハリがあり美しい演出ですが、王子が死んでも自分は単独で水底へ沈んでしまいます。

 オンディーヌににた寓意的なこのオペラ、いい解釈が思い浮かびません。

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札幌交響楽団東京公演2017

2017/03/14 23:35
札幌交響楽団東京公演2017
2017年3月14日 東京芸術劇場 19時00分 
ラドミル・エリシュカ (指揮) 札幌交響楽団
メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26
シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D485
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68


 東京のオーケストラの他、他都市のオーケストラも聴こうという企画第1弾です。評判の割にうまくない、やる気がない、いくつかの在京オーケストラがあります。それよりもJリーグ的に各地に根差したオーケストラの方が聴きたいと。

 まずはメンデルスゾーン、ずいぶんと大きな洞窟でした。細かいニュアンスよりスケールの大きさを強調。
 次いでのシューベルト、仕事が一段落しホッとしてしまい夢の中でした。

 後半のブラームス。やや速いテンポで単なるチェコのおとなしい隠れた指揮者じゃないのだぞと。エリシュカ、オーケストラとも気迫がビュンビュン伝わります。ただ以前より弦の透明な美しさや丁寧なアンサンブルは希薄でした。まあこのような演奏なのである程度犠牲にせざるを得なかったのかも、と素人の邪推です。
オーボエ(たぶん関美矢子氏)秀逸でした。コンサートマスターは田島高宏氏。
やはり何度も聴きたいオーケストラです。
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METライブビューイング2016-17「ロメオとジュリエット」

2017/03/05 20:49
METライブビューイング2016-17
グノー:歌劇「ロメオとジュリエット」(2017年1月21日現地上演)
2017年3月2日  東劇

ジュリエット:ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
ロメオ:ヴィット―リオ・グリゴーロ(テノール)
マキューシオ:エリオット・マドール(バリトン)
小姓ステファーノ:ヴィルジニ―・ヴェレーズ(メゾソプラノ)
ローラン神父:ミハイル・ペトレンコ(バス)
キャピュレット:ロラン・ナウリ(バスバリトン)
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
演出:バートレット・シャー
解説:A.ペレス

 やはり音楽が弱いかなと。ダムラウ、グリゴーロとも文句のない予想通りの歌唱です。演技も申し分ありません。
 ノセダの活き活きとした指揮はここでも冴えます。
 
 演出は古い建築物の中庭のようなところで大きなマットレス、これが祭壇の前にも、ベッドにもなります。閃きのない演出でした。

 主役2人、ノセダ、オーケストラはいいのですが、全体にダラリとした印象です。



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東京都交響楽団第825回定期演奏会Cシリーズ

2017/02/27 01:42
東京都交響楽団第825回定期演奏会Cシリーズ
2017年2月26日 東京芸術劇場 19時00分 
ダニエーレ・ルスティオーニ (指揮) 東京都交響楽団
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
ベルリオーズ:幻想交響曲作品14


 最初のデュカスは「ファンタジア」を観ている趣でなく、むしろ客観的な演奏ですが、都響の華やかな面を充分に引き出しました。次いでのレスピーギでも夜明けから黄昏までを細かく、かといって堅物にならず描いてゆきます。輝かしさと繊細さの見事な融合です。

 こうなると後半の「幻想」です。第1楽章「夢、情熱」思い入れたっぷりですが決して独りよがりではありません。第2楽章「舞踏会」も同様です。第3楽章「野の風景」、第4楽章「断頭台への行進」、第5楽章「魔女の夜会の夢―魔女のロンド」へ進むにつれ先週の「トスカ」でみせたようなオペラの細やかな感情や情景の変化を、アクの強くない自然な表現で進めてゆきます。そして終盤の盛り上がり。

 細かい表情を描きだせるるいまれな指揮者です。オペラを見ているような指揮で、イヤミモありません。

 都響の繊細な弦も美しく、管楽器のソロのうまさは相変わらずです。特にクラリネットのサトー氏の節まわし。コンサートマスターは矢部達哉氏。
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新日本フィルハーモニー交響楽団第569回定期演奏会

2017/02/25 11:08
新日本フィルハーモニー交響楽団第569回定期演奏会
2017年2月24日 トリフォニーホール 19時00分 
アントニ・ヴィット(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
クシシュトフ・ヤブウォンスキ(ピアノ) 
モニューシュコ:歌劇「パリア」序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
シマノフスキ:交響曲第2番変ロ長調作品19


 下手から登場するやいなやモニューシュコ開始。ポーランドにカルロス・クライバーがいました。音楽は典型的な国民楽派ですが、その瞬発力、機動力。

 次いでヤブウォンスキがピアノのショパンです。弱々しいあるいは細々としたショパンが世のスタンダードですが、第一楽章開始当初からオーケストラの雄弁なこと、新日フィルの弦も朗々と力強い音です。そしてヤブウォンスキも同様でした。終楽章まで同じスタイルで。なるほどポーランドでは病を得た弱々しいショパンではなく、力強い国民学派ととらえているのかと。目から鱗が落ちたひとときでした。アンコールはショパンの「ノクターンの遺作」と「革命」。このような演奏ならソリストのアンコールは2曲でも大歓迎です。

 後半のシマノフスキ、プログラムによると「熱狂的に作曲に取り組んでいる」と。型を崩すことない熱狂的な演奏でした。新日フィルも弦はじめ、力強い音色で、トランペット、トロンボーンが印象的でした。コンサートマスターは西江辰郎氏。
 
 その西江氏とハープの池城菜香さんのピアソラの曲のロビーコンサートも素敵な企画でした。

 やはり隠れたカルロス・クライバーいるものです。
 それにしても空席の目立つこと、私の席も本来なら定期会員用の席なのでしょうが・・・。


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東京二期会オペラ劇場「トスカ」

2017/02/19 00:13
東京二期会オペラ劇場「トスカ」
プッチーニ:歌劇「トスカ」
2017年2月18日 14時 東京文化会館

トスカ:木下美穂子(ソプラノ)
カヴァラドッシ:樋口達哉(テノール)
スカルピア: 今井俊輔(バリトン)
アンジェロッティ:長谷川寛(バリトン)
堂守:米谷穀彦(バリトン)
スポレッタ:坂本貴輝(テノール)
シャルローネ:増原英也(バリトン)
看守:清水宏樹(バス・バリトン)
牧童:金子淳平(NHK東京児童合唱団)

ダニエーレ・ルスティオーニ(指揮)
東京都交響楽団
二期会合唱団
演出:アレッサンドロ・タレヴィ

 予想通りプッチーニは女性観客が多数、いつものオーケストラコンサートとは雰囲気が違います。
 METライブビューイングでの司会者の常套文句「お近くの歌劇場」で観るに十分すぎる公演でした。

 トスカの木下美穂子の力強い歌唱や表現力、芯の強いトスカそのものでした。カヴァラドッシの樋口達哉の甘い声とひ弱な性格描写も見事でした。ただスカルピアの今井俊輔、悪役ぶりが感じられません。

 それにもましてルスティオーニと都響のシリアスな演奏、各場面の感情描写をお涙頂戴的でなく、客観的な姿勢です。やや暗い弦、いつものように見事な管楽器のソロが支えます。特に第3幕のカヴァラドッシが処刑へ至る場面の緊張感は見事でした。イケイケのバッティストーニよりもやや離れた距離から観るルスティオーニとの相性がいいようです。
 コンサートマスターは矢部達哉氏。

 しかしそれにしても演出の工夫のないこと。第1幕は教会の中、第2幕はスカルピアの執務室、第3幕の聖アンジェロ城の屋上、まあかえって演奏に楽しめました。

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NHK交響楽団第1856回定期演奏会PROGRAMA

2017/02/12 22:05
NHK交響楽団第1856回定期演奏会PROGRAMA
2017年2月11日 NHKホール 18時00分 
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) NHK交響楽団
クセニア・シドロヴァ(アコーディオン)
ペルト:シルエット-ギュスターヴ・エッフェル(2009)日本初演
トゥール:アコーディオンと管弦楽のための「プロフェシー」(2007)日本初演
シベリウス:交響曲第2番二長調作品43


 パーヴォが、しばしば、くさく演奏されるシベリウスの2番をどう演奏するのか。弟のクリスチャンとのペルト作品の演奏の違い、今回はそれが目的でした。
 まずはペルトから。パーヴォはN響の豊かな弦を生かし、聴きやすいやや骨太のエッフェル塔を作ります。一方のクリスチャンと都響ではもう少し繊細なものだろうと想像できます。

 次いでのトゥール、タンゴを想像せせる演奏ではなく、エストニアのトゥールと結びつきます。新しい響きの楽しい演奏でした。

 後半のシベリウス、予想通りくさい演奏はしません。マーラー演奏の時のような少し身を引いた客観的な音楽で、この曲の本来の持ち味が浮かび上がりました。久々のN響とパーヴォの快演でした。
コンサートマスターは篠崎史紀氏。
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METライブビューイング2016-17「ナブッコ」

2017/02/12 01:04
METライブビューイング2016-17
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」(2017年1月7日現地上演)
2017年2月8日  東劇

ナブッコ:プラシド・ドミンゴ(バリトン)
アビガイッレ:リュドミラ・モナスティルスカ(ソプラノ)
フェナーネ:ジェイミー・バートン(メゾソプラノ)
イズマエーレ:ラッセル・トーマス(テノール)
ザッカーリア:ディミトリ・ベロセルスキー(バス)
ジェームズ・レヴァイン(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
演出:エライジャ・モシンスキー
解説:E.オーウェンズ

 ドミンゴが歌う、レヴァインが指揮する、結果は見えたようなものです。ドミンゴは往年の声の輝きはありませんが心理描写に優れます。ところがレヴァインはいつもの生気がありません。アビガイッレのリュドミラ・モナスティルスカも勢いだけの歌唱の印象です。演出も情景を書く気力も失うほど平凡です。

 ただひとつP.ゲルブのインタビューでドミンゴ、レヴァインとも、実際の言葉とは少し違いますが「上演前に思っていた演奏と実際と合致したことは一度もない」と。少し救われました。
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読売日本交響楽団第566回定期演奏会Aシリーズ

2017/01/31 23:35
読売日本交響楽団第566回定期演奏会Aシリーズ
2017年1月31日 サントリーホール 19時00分 
シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団
メシアン:彼方の閃光

 毎日顔を洗ったり、ゴミを捨てたりいつまでするのだろうか。今は一応シャキッと歩いているがいつのまに老人になってしまうのだろう。そんなことを考えているこの頃でした。つまり彼方はどこに。
 今日の演奏途中まではプログラムの解説を読みながら聴いていましたが、不覚にも数分ウトウト。予備知識なしで聴いてしおうと。
 
 メシアンらしい鳥のさえずりも聴こえます。キリスト教的な金管の響きも聴こえます。でもしかし彼方は今自分にありました。そんなことに気づいた手の内に十分入ったカンブルランの演奏でした。読響の現世的な音の影響もあったでしょう。
 コンサートマスターは長原幸太氏。
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東京都交響楽団第824回定期演奏会Aシリーズ

2017/01/24 23:38
東京都交響楽団第824回定期演奏会Aシリーズ
2017年1月23日 東京文化会館 19時00分 
小泉和裕(指揮) 東京都交響楽団
ヨシフ・イワノフ(ヴァイオリン)
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲作品81
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
グラズノフ:交響曲第5番変ロ長調作品55

 来年度の仕事の日程の変更が急遽午前中に。候補に今年度より条件の悪い日程に前任者は「俺の頃はそうだった。それでやればどうか。」つまり改善の意志はなし。結局は今年度と同様に落ち着きましたが・・・。

 という次第で今日は例により色彩感を持つ以前の日本のオーケストラへ。久々のウェーバーでした。
次いではチャイコフスキーですがイワノフとオーケストラの合わないこと。イワノフは剛毅なヴァイオリンですが・・・。

 最後のグラズノフ、チャイコフスキーあり、ワーグナーあり、マーラーあり、シューマンあり、その他何でもありです、が小泉はあえてそれらも整理しようとしません。それがかえって根本的な魅力を感じました。適当な味付けの料理より「素材の良さ」が強調されたかと。
 都響の安定性、さすがです。コンサートマスターは矢部達哉氏。
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METライブビューイング2016-17「遥かなる愛」

2017/01/22 21:14
METライブビューイング2016-17
サーリアホ:「遥かなる愛」(2016年12月10日現地上演)
2017年1月22日  MOVIXさいたま

クレマンス:スザンナ・フィリップス(ソプラノ)
ジョフレ・リュデル:エリック・オーウェンズ(バスバリトン)
巡礼の旅人:タマラ・マムフォード(メゾソプラノ)
スザンナ・マルッキ(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
メトロポリタン歌劇場合唱団
演出:ロベール・ルパージュ
解説:D.ヴォイト

今シリーズからMOVIXさいたまでも上映、ありがたいことです。

 さてこの物語、ジョフレ・リュデルが最愛か理想の女性に出会いたいと、ほんならそこにクレマンスがいたよ、紹介しましょかと。出会ったらいいがジョフレ・リュデルは持病か何かで死んでしまう、クレマンスも心のこもらない愛の歌を歌う。紹介者の巡礼の旅人の独り舞台です。
つまらない、愛とはあるいは永遠や理想の愛は存在しない、それらしきものに出会った瞬間、完璧を求めすぎて崩壊してします。今さらというパターンです。

 やや白けた感じのスザンナ・フィリップス、奥深い美声、エリック・オーウェンズの深みある演技と歌唱秀逸でした。結局は主役はタマラ・マムフォードでした。

 それにしてもロベール・ルパージュのLEDを駆使した演出の美しいこと、クレマンスとジョフレ・リュデルは飛行機のタラップのようなところで演技しますが、波間と思えるところから神やら水兵やらが一言。
スザンナ・マルッキも繊細な指揮です。ところでサーリアホの武満化気になります。
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日本フィルハーモニー交響楽団第687回東京定期演奏会

2017/01/20 23:26
日本フィルハーモニー交響楽団第687回東京定期演奏会
2017年1月20日 サントリーホール 19時00分 
ピタリ・インキネン(指揮)  日本フィルハーモニー交響楽団
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB.108(第2稿ノヴァーク版)

 小泉のブルックナーが日本人の普段の会話や呼吸から来るとすれば、インキネンはしつこくない叙情を帯びたブルックナーでしょう。その意味で第3楽章がピッタリでした。大言壮語したりわざとらしく笑みを浮かべたりしません。自然の美しさが表現されていました。

 が、他の楽章となると特に終楽章にその叙情が生きません。でも何度か聴いてみたい指揮者です。

 日フィルを聴くのは柴田南雄の作品集以来ですが印象は変わりません。香りのない赤ワインです。管楽器群のソロや弦に魅力がありません。やる気はあるのですが・・・。
 コンサートマスターは扇谷泰朋氏。
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NHK交響楽団第1853回定期演奏会PROGRAMC

2017/01/14 00:25
NHK交響楽団第1853回定期演奏会PROGRAMC
2017年1月13日 NHKホール 19時00分 
ファンホ・メナ(指揮) NHK交響楽団
カニサレス(ギター)
ファリャ:歌劇「はかない人生」-間奏曲とスペイン舞曲
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
ドビュッシー:「映像」-「イベリア」
ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」第1部、第2部

 バスク地方出身のファンホ・メナ、カニサレスのギターと来れば、スペイン万歳、熱狂のうちに終わる、そんな塩梅のはずでした。しかし、日本人がいつも羽織り袴や着物でしょうか、ちょんまげでしょうか。

 最初のファリャから題名どおりのはかなさを感じます。次いでのアランフェス協奏曲、これも華やかさはなく内省的です。別の面を聴いた思いです。いつものことながら池田昭子氏イングリッシュホルン光りますが、情緒たっぷりという訳ではありません。

 後半のドビュッシーも同じです。スペイン人の観点です。わずかに最後のファリャが少し「スペイン音楽」らしかった訳ですが、それでも内省的で抑制的です。
 多くの観客は不満だったでしょうが、私には有意義なコンサートでした。
コンサートマスターは伊藤亮太郎氏。最近のN響の明るい音です。福川氏の柔らかいホルン、言いようがありません。
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東京都交響楽団第823回定期演奏会Bシリーズ

2017/01/10 23:27
東京都交響楽団第823回定期演奏会Bシリーズ
2017年1月10日 サントリーホール 19時00分 
小泉和裕(指揮) 東京都交響楽団
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB105(ノヴァーク版)

 今年は心機一転、堅実な小泉の演奏で落ち着いたスタート、と思っていましたが、予想外の演奏でした。小泉が都響を指揮すると日本のオーケーストラが色彩感を持つ前の懐かしい響きがします。今日もそうでした。

 いつも思っていますが、日本人のブルックナー演奏はドイツ、オーストリア系の口調をまねるか、あるいは宗教は関係ないよと淡々とするか、やたらとあくを強くするか、新しい版を使うか様々です。

 今日の小泉は私たち日本人のサラリーマンが普段会話し、呼吸するタイミングでブルックナーを語ります。肩の力の抜けたブルックナー、隣の席に座っているブルックナーです。敬語や最近流行の馬鹿丁寧な言葉や過 剰な礼儀もありません。意味のないわけでない普通の会話を交わします。それらの過程を経て終盤の盛り上がり、でも酒の席でのむなしい盛り上がりでなく、今日一日充実した仕事ができたという落ち着いた高揚感です。
コンサートマスターは四方恭子氏。いつものように各パートは充実しています。四方氏、山本氏とともに小泉のソロカーテンコール1回。

 このような一年でありますように。

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都響スペシャル「第九」

2016/12/30 10:23
都響スペシャル「第九」
2016年12月26日 サントリーホール 19時00分 
ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団
森谷真理(ソプラノ)
富岡明子(アルト)
福井敬(テノール)
甲斐栄次郎(バリトン)
二期会合唱団
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付」

 とんでもない一日でした。こんな日が今年のコンサートの最後になるとは。
 
 ほとんど頭に入っていません。14-12-10-8-6の編成、合唱も少人数です。第1楽章から古典的な躍動が光ります。マーラーと同じようなアプローチです。第2,3楽章も古典的なたずまいに躍動感があります。終楽章も端正で盛り上がります。オーケストラもお見事、いはゆるフルシャ色です。コンサートマスターは矢部達哉氏。
合唱も怒鳴らず自然で好感が持てました。

 こんないい演奏会なのに没入できませんでした。自分が至らないのでしょう。
ではまた来年。
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東京都交響楽団第822回定期演奏会Aシリーズ

2016/12/19 23:41
東京都交響楽団第822回定期演奏会Aシリーズ
2016年12月19日 東京文化会館 19時00分 
ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団
マルティヌー:交響曲第5番作品H.310
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調作品93

今日は苦しい一日でした。11月から12月上旬にかけて気合を入れなければならない仕事がありましたが無事完了。しかしその後燃え尽き症候群が襲ってきました。7月初めにもありましたが今回はひどくなっています。そんな中のこの曲目の演奏会、当初は苦痛でした。しかし・・・。

 マルティヌーは捉えにくい作曲家で、肩に力の入らない穏やかな出だしです。第1楽章は「ツツタタ」「ツタタツ」の音型。ひっそりと品を崩さず都会で暮らす地方出身者のたたずまいです。第2楽章になり「ツタタツ」自然に盛り上がります。第3楽章は「タッタタッ」といったリズムです。フルシャもマルティヌーも自然体です。気持ちのいい品のいい演奏でした。

 後半のショスタコーヴィチ、開始前は苦痛でした。50分耐えられるかと。第1楽章、出口の解らない暗い道を歩いています。わざとらしさのないフルシャの指揮、この曲の根本を浮かび上がらせます。第2楽章は追っかけられる苦しい日常です。これでもか、これでもかと。第3楽章は「D-S-C-H」と女性の友人?エルミーラを表す「E-A-E-D-A」、交錯して行き、そのうちに明るさは閉ざされます。そして終楽章、光明は長続きせず、自嘲気味の盛り上がりで終結。

 正統派のフルシャは正面からこの曲を解体して行きますが恣意的なところはなく、見事に曲の本質を解いてゆきました。都響も弦はこの間のマーラーと同様質のいい銀製品、どこか懐かしい音色です。管楽器、打楽器のソロが見事でした。柔らかく朗々とした西條氏のホルン、繊細で柔らかなフルートの柳原氏、オーボエの広田氏、諧謔的な味を出したクラリネットの三界氏、ファゴットの岡本氏。力強いコントラバスも印象的です。
コンサートマスターは四方恭子氏。

 フルシャ、今までのうち最高の指揮でした。正面から作品にぶつかりますが醸し出す音は鋭さと柔らかさを併せ持ち、品があります。やはり大変な指揮者です。

 頭がスッキリし、帰宅へ。

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東京都交響楽団第821回定期演奏会Bシリーズ

2016/12/15 00:20
東京都交響楽団第821回定期演奏会Bシリーズ
2016年12月14日 サントリーホール 19時00分 
ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団
ヨゼフ・シュパチェク(ヴァイオリン)
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調作品53B.108
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」

 時間があり上野の国立西洋美術館でクラーナハ展を鑑賞しました。古典的なたたずまいの中のエロスでしょうが、私の好みとはやや違っておりました。
 でそのまま横の文化会館でなく、銀座線で溜池山王へ。ストレスたまっています、しかも不安感とも同居中、こんな時は芸術のはしごです。

 久しぶりのフルシャ、しかもマーラーはどんなだろうと期待感とまたまた不安感。
 まずはドヴォルザークです。シュパチェクは銀製品のような渋い音色、大声で主張しません。一方のフルシャもそうです。大声で主張しない者同士が暴走することなく見事な対話の演奏でした。第1,2楽章の独奏ヴァイオリンと管楽器の掛け合い、第3楽章では民族舞曲フリアント。適度に湿っ風が過ぎ行きます。都響の弦楽器はいつもの硬質で時に輝かしい音色でなく質のいい銀製品のような音色です。
 アンコールはイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調作品27より第4楽章です。切れ味鋭い演奏でした。余談ですがシュパチェクが曲目を言った後、よくある拍手がなかったのには感動しました。

 後半は不安のマーラーです。第1楽章から遅いテンポで始まります。どうなることやらと思っていましたが徐々にアクセルがかかります。第2楽章では勢いよくアクセントをつけ、青春の荒々しい一面が強調されます。自分にとっては新しい発見です。第3楽章ではボヘミア生まれのマーラーを再認識しました。ドヴォルザークの第3楽章と同じ響きで、ドヴォルザーク、マーラー、フルシャが一つの線でつながりました。終楽章の盛り上がりは見事です。がけっして型を崩すこと、はめをはずすことなく一方で楽想に統一感がなく分裂質のマーラーを強調する結果となりました。マーラーの新しい面を発見し、またスケールの大きくなったフルシャでした。
弦、管楽器、打楽器とも好調ですが、ホルンちょっと残念でした。でも満足できる演奏でした。コンサートマスターは矢部達哉氏。
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